荻原 浩氏の「海の見える理髪店」を読了しましたので、
ちゃっかり?レビューしちゃいます (;^_^A
心洗われる6本の物語の短編集でした。
*ネタバレとなることが、多々あることをご了承くださいますようお願いいたします。
目次
海の見える理髪店
レトロな理髪店に訪れる主人公、散髪をされながら店主の半生の話を聞かされる。
最後に「あっ?、ええっ!?、そうなんだ!?」って、繋がって、ちと泣けます。
いつか来た道
弟に頼まれて実家の母に会うと、相変わらずかと思いきや、
目の前の実の娘が、分かっていなかった。
今までの母との軋轢が溶けていくようなお話でした。
遠くから来た手紙
夫に嫌気がさして幼い娘を連れて実家に帰る主人公
なぜか夜中に、謎のメールが届く。
時空を超えて夫婦仲を取り持とうとする祖父母の魂にほっこりします。
空は今日もスカイ
家出を試みる少女、途中で親から虐待を受けている少年と行動を共にすることに
ホームレスのおじさんに救われるのですが・・・ちと切ない物語。
時のない時計
父の形見となった腕時計。
動かないので、とある時計店に修理してもらうことに。
時計店のマスターの人生と主人公の父の思い出とが交差していく物語。
成人式
特に好きな話が、ラストの「成人式」
成人式を迎えずに亡くなってしまった娘への思いを克服するために
娘の代わりに自分たち夫婦が成人式に出るという物語。
一番、心に沁みました。
娘の死を受け止めきれずに、すさんでいる様から
「成人式に出る」という目標を持ってから立ち直っていく姿が、切ないけど笑えました。
心の清涼剤的な短編集
どの話もしんみりしたり、ほんぼのしたり、切なかったり、
性別、年代問わずに心に響くお話ばかりでした。
タイトルを見ただけで手にしたので、短編集とは知らずでした。
短編集は、なんとなく気持ちの切れ替えが難しい?なんて思っていましたが、
この短編集は、どのお話も素敵で、サクッと物語に入り込めました。
では、なんちゃってブックレビュー「海の見える理髪店」の巻でした (^^♪
こんにちは。
自分も「海の見える理髪店」読みましたよ。
いい作品ですよね。
みんな前向きなところが良かったです。
そのうえ特に「成人式」を素晴らしいと思いました。
ストレートに胸を打つものを感じましたよ。
神崎さん、コメントありがとうございます。
本当にどの話も前向きでしたね。
このブログに目を止めてコメントまで頂き、感謝感激であります(;^_^A
なかなか更新できていませんが、よろしくお願いいたします。