五十嵐貴久氏の「命の砦」を読了しました。
消防士の生きざま、現代社会の闇、地下街火災の恐怖など内容盛りだくさんでした。
かつて読書メーターというSNSで綴っていましたが、せっかく?ですので
なんちゃってシリーズに加えることにしました。
*ネタバレとなること多々あることをご了承ください。
目次
三部作の最終作とも知らずに
読書は乱読でして、主にタイトルと表紙を見て直観?で手に取っています。
今回も「日本版、バックドラフトかな?」って、思いながらページをめくっていきました。
前2作を読んでいないいと、登場人物たちの人間関係などで所々、「???」って、なりますが、
物語自体は、読み進めることが出来ます。
これはもう、スターウォーズ的に、遡って読んでいくしかないと思いました (;^_^A
現代社会の闇、地下街火災の恐怖
新宿の地下街が、不特定多数の放火犯によって放火されるという、とんでもない設定ですが、
妙に現実味を感じてしまうのは、日頃の事件報道の影響でしょうか?
「そんなバカな!?」って、笑って読めませんでした。
文章からでも火災の恐怖、人の疎外感や妬みからくる怒りが伝わってきました。
消防士の生きざま
二人の女性消防士が、この火災に立ち向かいます。
どちらも冷静に危険を分析しつつ、ギリギリの判断で、果敢に消化活動、火災現場からの脱出を試みます。
「顔も名前も知らない誰かを救うために消防士になりました。」
自分に言えるだろうか?
そんなことを思いました。
手に汗握る物語
火災の発生から、ほぼノンストップで物語は進むので、一気に読み終えしまいました。
消防士も公務員ですので、上層部との駆け引きや、マグネシウム火災について解説的なところもあり、
所々、話が大雑把に進む感じがしますが、消防士の生きざまに触れられる物語でした。